tomochuchu’s diary

想いを綴る場所

②元気が出るLIVEオーラス~そこに大倉くんはいなかった~

周囲から啜り泣く声、消え入りそうな不安を呟く声が聞こえる中でただただ呆然とした。

 
『たーくんがいないLIVEってなに?』『大倉の分まで盛り上がろうってそんなこと出来るわけないし』
 
 
呆然としたまま、いつの間にかLIVEは始まった。キングオブ男のたーくんの立ち位置は、ただの空間になっていた。
 
いつも双眼鏡でたーくんロックオンしていた私は、双眼鏡を使うこともペンライトをつけることもなく、ぼーっと景色を眺めていた。
 
亮ちゃんが『愛する大倉のため』、すばるくんが『愛する大倉の夢』と替え歌をしても、章ちゃんがおなかから内輪を出して見せても、メンバーみんながたーくんの内輪を持ちながら歌っても...これが現実でありいま実際に行われているLIVEであることが信じられなかった。
 
 
涙も出ない程呆然としていた私が、現実を受け止め涙を流し始めたのは、バンド曲で主のいないドラムセットを見た時だった。
 
バンド曲が始まると、無意識にいつもの様に双眼鏡を覗いていた。そこに映った寂しすぎるドラムセットを見た時にやっと『あぁ、ほんとにたーくんはいないんだ...』と気づいたような気がする。
 
いつものドラムの音、いつもの低音ボイスの聴こえないバンド曲ほど切ない物はないと思った。
 
ステージが動き始めてから、バクステへ行ってもひたすら双眼鏡で空白のドラムセットを見ていた。
 
勝手に涙が溢れてきた。他のメンバーを見るという選択肢はなかった。
ひたすら空白のドラムセットだけが私の双眼鏡に映っていた。
 
 
普段から盲目大倉担を自負する私は、他の6人のメンバーがあきらかに空回りな明るさを押し出してきても、替え歌で何度『大倉』と言われても、内輪を出してきても、
 
誰も大倉忠義の代わりになんてなれないしたーくんのいない穴を埋めることなんてできない、と更に悲しくなってしまうループに陥ってしまっていた。
 
が、MCで亮ちゃんが『やっぱりどこか緊張してたんやろな...振りもめっちゃ間違えたわ』的な事を言ったことでまず衝撃を受けた。私の中で亮ちゃんはいつも自信たっぷりで例え不安な事があっても冗談でも弱音を吐く姿を想像していなかったから。
 
あの亮ちゃんがあんな事言ってる...
 
と驚いた。驚いたら、すばるくんがなんか饒舌に喋ってたり、村上さんが不自然な程たーくんをネタにしたりボケたり、丸ちゃんのしゅんとした表情が目に入ったり...やたらと空回りした関ジャニ∞の姿が見えた。